虎ノ門 大坂屋 砂場さんについて

明治5年(1872年)創業、虎ノ門で150年以上暖簾を守り続ける「大阪屋虎ノ門砂場」さん。
砂場は「藪」「更科」と並ぶ江戸前蕎麦の三大系統のひとつとして知られる。
歴史ある木造建築は登録有形文化財にも指定され、再開発が進む虎ノ門の中で今も昔ながらの風情を残している。
暖かみのある落ち着いた雰囲気の空間なため、蕎麦はもちろん、蕎麦前までゆっくり楽しみたい一軒だ。
注文内容・料金
今回は十四代 本丸(純米)、板わさ、蕎麦味噌で程よく蕎麦前を楽しみ、〆にかけそば。
十四代 EXTRAと玉子焼きを頼もうと思ったが、残念ながらこの日は終了してしまったらしい。
蕎麦・料理のレビュー
かけそば

蕎麦
かなり細めに仕上げられた蕎麦で、口当たりが軽く、するするとすゝりやすい。
すゝった瞬間に出汁の香りが鼻へ一気に抜け、風味の強さが印象に残る。
歯切れもよく、細さの中に心地よい食感が感じられる蕎麦だった。
つゆ
甘味はやや強めで、出汁の旨みがしっかりと感じられるつゆ。
まろやかな甘さの中に香りとコクがあり、細めの蕎麦にもよく馴染む。
上品ながら、印象に残る味わいだった。
十四代 本丸

華やかでフルーティな香りがありながら、口に含むと甘さは控えめで、すっきりとした飲み口。
後味も軽やかでキレがよく、日本酒らしいコクを感じつつも重たさを残さない。
香ばしく濃厚な蕎麦味噌とも相性がよく、ゆっくり味わいたくなる日本酒だった。
板わさ

ふんわりとやわらかな食感の板わさで、わさびをちょんとのせると味がキリッと引き締まる。
個人的には、一切れの3分の1ほどを食べたところで日本酒を少量含む楽しみ方が好み。
板わさのやさしい旨みとわさびの辛み、日本酒の余韻が重なり、蕎麦前らしい一品だった。
そばみそ

ほんのり柚子のような柑橘の香りが口と鼻腔に広がり、味噌の甘みと旨みをすっきりと楽しめる。
ネギとの相性もよく、香味が加わることで味わいにメリハリが生まれる。
やわらかくなった蕎麦の実の食感もほどよいアクセントになり、ついつい箸が進む一品だった。
店内の雰囲気
歴史を感じさせる木造建築だが、店内は手入れがしっかり行き届いていて、古さよりも落ち着きや品のよさを感じる。
木のと照明の温もりや昔ながらの意匠が残り、どこか懐かしさを感じる空間。
再開発が進む虎ノ門だが、ここだけ時間がゆっくり流れているように感じられた。
虎ノ門 大坂屋 砂場さんはこんな方におすゝめ

細めな蕎麦、甘めのつゆを楽しみたい方におすゝめ。
酒類、蕎麦前も充実しているため、蕎麦だけでなく一杯飲みながらゆっくり過ごしたい方にもぴったりだ。
また、歴史ある木造建築の落ち着いた空間で、昔ながらの江戸前蕎麦屋らしい「粋」な時間を味わいたい方には、ぜひ一度訪れてほしい一軒。
混雑状況
木曜日の17時半ごろ、晴れの日に訪問。
店内は5割ほどの席が埋まっており、本格的な夕食時の直前のタイミングとしては比較的混んでいる印象だった。
ただ、待ち時間なく入店できたため、ゆっくり蕎麦前から楽しみたい方は、このくらいの時間帯を狙うのもよさそうだ。
店舗情報
- 店名
- 虎ノ門 大坂屋 砂場
- 住所
- 東京都港区虎ノ門1-10-6
- アクセス
- 東京Metro銀座線、虎ノ門駅から徒歩3分
- 営業時間
- 月・火11:00 - 14:00/16:30 - 19:30水・木・金11:00 - 14:00/16:30 - 20:00
- お問い合わせ・予約
- 03-3501-9661
予約可



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